今を生きる(3)・完

30-40代には辛い時代

こちらに居ても毎朝Yahooニュースを見て、時間がある週末はYouTubeで日本のドキュメンタリーを見るの楽しみな私。
最近よく見聞きするのが、この世代の低所得問題や非正規雇用が蔓延していると言う、30-40代の苦痛。

私はキャリアの前半をフリーターと派遣で生きていたので、当時の繋がりで今も派遣で頑張る同世代の友達がいます。
30-40代と、そして不思議と女性陣が多い。
契約更新や転職は苦労しているようです。独身の場合は、頼るところが本人の収入一本なので大変です。

働かずに旅して暮らせるって理想とは思うも… 私は”働く”ことは生きる欲の一つだとも思っています。
例えば海外から戻って仕事を探しても見つからなかった時など、親宅に居候だったし貯金も少しは残して帰国するので生きていけないわけではない状態でした。
でもこのスタイルも出来て最大半年、身体が仕事を欲する。

この欲と勤務先の需要が一致した時って、生産率や離職率や色々なものが良い方向へ回るのではと思うけれど、ニュースや実際の話を聞いてると、身体が仕事を欲したところで働きたい気持ちを維持する環境が無いのかなぁと感じたり。

これ、実はメキシコでも似たような状況ではと感じます。

日本の場合は、50-60代または引退出来る歳なのに嘱託で戻ったりするさらに高齢世代、彼らが雇用率を譲らないから次世代の所得も正規雇用率も上がらない印象です。
メキシコは、引退は皆喜んでするのですが、国のシステムが低所得や非正規雇用を蔓延させている状態。

でも、やはりメキシコ人には悲壮感がない。
なぜ? 現状と未来への心配の比重?

もちろんメキシコ人にも現状と未来への不安や心配が存在するのだけれど、”今、元気なんだから” “今、楽しめるんだから”に重点がおかれていて、日本人は”将来、大病にになったら” “将来、(旅とか)楽しめなくなったら”に重点がおかれているのかと。

未来を生きるよりは今を生きる

…と、メンタルの部分では簡単に語れるわけですが、実際問題、日本で何か起きたらの怖さは私も理解しているつもり。

相変わらず徒然と書いているので、まとまりもなく、冒頭に書いたように”どちらかが良い・悪い”とまとめる気は無く。
日本人には「もう少しリラックスして今を楽しもうよ」と思うし、メキシコ人には「もう少し先を見て自立しようよ」とも思う。
難しいね。

現在海外でフリーランス挑戦中の私も、日本に居たら生活費を思うと多分挑戦出来なかったこと。
ひとり暮らしだし「大病や事故で意識無くしたら、車や家電はどうなるんだろう?」と思うことも正直なところしばしばあります。
大病や事故に保険を掛けているのは、一応その表れでもある。

でも… 今は生きてるし、未来の不安に囚われて生きる感覚が… 無い、メキシコ生活5年強で消えちゃった?

「60歳で住む家が無くなったら」を心配して何年も貯金頑張って50歳で死んだら、天国で「貯金せずに旅しときゃ良かった」もあり得る。
健康で70歳を迎えて、スズメの涙のような年金でも、働けるうちに貯めたお金でそらなりに暮らせる。
どちらも50/50の可能性の未来。

でも”健康でメキシコに居る”ので、私なりに良いところ取りというか、比重を上手く取りながら人に迷惑掛けずにもう暫く続けて行ければと思っています。

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