Señorita(お嬢さん)とSeñora(ご婦人)
SeñoritaとSeñora
メキシコ、いやスペイン語圏だと思うけれど、接客の場面や初対面の女性を呼ぶ時にそう呼び分けをします。
イタリアもそうだったし、マダムやマドモワゼルがあるフランスもそうでしょう。
私は日本に居たら明らかに「お嬢さん」なんて呼ばれる歳ではないわけですが、こちらでは基本お嬢さん枠。
渡墨した頃は違和感が拭えず、周りに「何が線引きなんだ?」と聞きました。
基本的には独身か既婚からしい。でも皆が指輪で区別出来るわけでもなく、昨今は年配でも独女なんてザラ。
観察するに、見かけ40-45歳くらいまでをSeñorita(お嬢さん)と呼んで無難にやり過ごしてるっぽい。
あれ、Señora(ご婦人)?
最初はお嬢さん枠に違和感があったものの、慣れるとまぁ耳障りでもないもので。
ところが、最近2回連続してSeñora(ご婦人)と呼ばれたのです。
1回目は、テレビの修理屋さん。
私よりは年配と思われる人。修理済みのテレビを我が家へ納品に来た時に立ち話していた時に、その言葉は発射されました。
指輪もしてないし、私の部屋は明らかにシングル臭しかしないと思うけれど?
2回目は、今日、ガス屋のお兄ちゃん。
私よりは年下と思われる人。アパートの門の外でガスタンク補充の後の支払いをしながら立ち話をして居た時に、その言葉は発射されました。
思えばメキシコ滞在5年強、最初にSeñorita(お嬢さん)と呼ばれてからそれだけ経つわけで。
しかし、こうも突然連発されると、私はそんなに劣化したのかとも思う。
部屋に戻って鏡を見ながら考えた…。
「でも最近だと、空港やレストランではSeñorita(お嬢さん)枠だったぞ」
変化点があるはずだ…
ダッ!?
Señora(ご婦人)砲はスッピンの時に発射されてる。
若い頃の無防備な日焼けとこちらでの強い日差しがたたって、気づけばシンボルシミが3つもある。肌感は年齢より若いのに、確かにおばあちゃんのシミに見えなくもない。
メキシコに居るうちはSeñorita(お嬢さん)と呼ばれたい
昔は「若作りなんて」と思ってたけどさ、いざこうも現実を見させられるとやはり若く居たいのと思うのよ。
だからといってレーザーやボトックスに行く勇気もお金も無いけれど。
かくして、外観ではスッピンだと既に「ご婦人枠」に片足突っ込んでるようなので、せめてアップグレード中(化粧中)はSeñorita(お嬢さん)を更新しようと思うのです。