医療保険(1)

IMMSでは不十分

IMMSは日本で言う国の健康保険のメキシコ版といったところで、会社員であれば否応なく給料から天引きです。

不便だなと思うのは、日本と異なり病院が選べないところでしょうか。
IMMSの医療施設があり、自分のCURP登録の住所を管轄するIMMS施設で治療を受けます。

しかし、現地の人で誰一人からも行くことを勧められた事がありません。
弁護士にも「日本人が行くようなところじゃない」と止められました。

総合病院にも務めていたり、自分のクリニックを持っていたりする医者がシフトごとに駐在しています。
つまり医者のレベルは問題無いわけです。
しかもIMMSで治療にかかる分には、無料です。ではなぜ悪評高いのか?

– 国からの報酬が悪いため、医者が本気を出さない
– (報酬低いから)重い症状でも極力手術等したがらない
– (国の補助が低いから)医療機械や道具が十分なレベルと言えない
– 低所得層が集い、待合室で長時間詰め込み状態なので逆に感染症をもらうこともある

と言うのが、現地の友達が口を揃えて言うことです。

メキシコ生活2軒目のアパートの近くにIMMSがありましたが、いつも朝から治療待ちの人で溢れていました。
身なりはお世辞にも良くはなく、日中でも徐行して通るのに気を使うほど雰囲気が宜しくはなかった記憶はあります。

しかし、日本人が行ったというBlogを見たこともあるし、現地社員は高級住宅地の知人アドレスを借りて、そこにあるIMMS施設に行ったりしているよう(あまりオススメとは思えない方法)。
高級住宅地のIMMSは環境も対応も良いそうです。

私の現地の友人でも中の下くらいの家庭だと、風邪や血圧系でIMMSにかかっている家族は多いです。
既往症で貰う薬が分かっている場合は、無料なので良いのかなと思いました。

ただ手提げから10箱くらい出して「今日もらった分」と言われた時は、薬を裁くほど何か得が回るような嫌な予感がしましたが。

自分で探す医療保険

IMMSに行くのはちょっと…となると、通常の病院に行くしかありません。

日本で加入した医療保険は契約が渡墨前につき継続可とFPに言われているので、無保険状態ではありません。
例えば癌のような長く重い治療を要する病気が発覚したら、即アパートを引き払ってとっとと帰国します。

従って私が欲しいのは、盲腸のように手術を要するけど飛行機に乗って帰国には値しない病気や、くも膜下のように重病だけどすぐ帰国出来ない、また交通事故や外で怪我をした時の緊急の治療費をカバーするものです。

アメリカと同様に(アメリカ人曰くメキシコは安いらしいけど)医療費が高い国です。
例えば盲腸は100万円超えだそうです。
支払い能力が無ければ、どんなに待合室でのたうち回っても手術してもらえません。

早速、知合いに保険屋さん調査をし、評判がよかったところに見積を取りました。

…が、どこも月額MXN$1,000超えです。
私、日本の個人保険だって2つで約6,000円なのに、一つだけでそれ以上なんて。

日本の健康保険

日本は、個人保険の前に国民健康保険で高額医療控除などあるわけで。
一人世帯だとまぁ結構な額を取られるなと感じていました。

こうして海外に来ると、世界でも手厚いと言われる理由が分かる気がしてきました。
国保は普段の病院通いもカバーしてます。
病院も指定医療機関でなくて、どこを選んでも負担30%。
メキシコは保険会社とプランによって、選べる病院ランクが決まります。
つまり、あまり安いとそれなりの病院しか補助対象になりません。

ただ毎年掛金として負担額は上がり続けてますし、最近は外国人の人がその家族を呼び寄せて手術等するとか。
少子化を思えば細かい計算をしなくても”破綻”の二文字が頭をよぎる。
政治家の数や現行および退職後の手当を減らせば良いのに。

つづく

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