IKIGAI/生き甲斐(2)

仕事に求める事

日本に居る友達曰く、私は自分のやりたい事を突き進むタイプに見えるそう。
分からんでもない… でも大枠のプランは立てます。
目標を立てて挑戦と達成をするのは気持ち良いもの。
それでも人生なんて何が起きるか分からないので、調整や修正に柔軟性が高い立て方をしているとは思います。

海外就職の観点で言えば、機会から近づいて来た感が否めませんが、その機会に巡り合う基になっていたのは、繰り返した転職や海外居住の中でも
– 語学習得
– 英語(学んだ言語)を使える仕事に就く
の2つが一貫していた事だと思います。

でもこれって思い立って翌日に出来るでもないです。
東京で新卒就職したもののすぐ退職したため世間のレールから外れた私は、パチンコ屋さんのホールからキャリアを始めました。
風俗営業だからね、風俗嬢とからかわれもしたし。

当時は派遣も新卒ではスキル不足で採用してもらえない時代で、既に遊学を目指していた私には貯金への近道が高時給のパチンコ屋さんでした。

残業も無くシフトも基本固定なので、いざ始めてみると語学独学の時間がとれて良かった。
遅番で深夜まで働いた翌日、出勤前にNHKラジオ講座や図書館で勉強は大変だったけど、遊学という目標があったからツライ記憶が無い。

第三者目線でいえば「上京させてもらって四大まで出ておいて何やってんの」です。
これは本当に親に申し訳なかったです。
逆に「だからこそ埋もれない」と言う自分への戒めになっていたし、上記2つの核はブレなかったのだと思います。

片やメキシコで周囲を目をやると、何をしたいかよりもお金が一番なようです。
転職の主旨がお金100%になると、良い額さえ提示されれば中身にそれほど拘らないから乗り換えが早いです。
給与と仕事内容が割に合わないと思うとすぐ変える。
定職率は低いし、スキルを磨く機会も少ない。

人事採用を見ていた時に感じたものです。
これを新卒がしたりしますからね。
退職の時に新卒採用が「仕事内容が割に合わない」を出してくると、ブラックなリトルNomadista(私)「働いた事ないのにお金をもらえるのは有難いと思え」とよく言ったものです。

仕事に”努力と忍耐”は存在しない?

お金を稼ぐことは大事だし、否定もしません、私だってお金好き、貯まる分には拒まない♪

「やりたい事をしようにもお金が無い」とよく周りで聞く言葉。
でも週末にパーティの写真や遠出の写真、Facebookに頻繁に上げてるよね。

「仕事がなかなか見つからない」もよく聞く言葉。
でも履歴書送ってないよね。

「お金が途切れても、目標への準備に少し時間を取ってみては?」と言うと「アナタみたく語学得意じゃないし」と言う。
いやいや、同じ職種じゃなくていいよね。

語学も生まれつき持ってるわけじゃないからね。
少し楽しいこと我慢してお金貯めたり、日本でのキャリア止めて海外に行ったり、私なりに犠牲にした部分もあるのよ。
その結果、他の国に住んで友達が増えて、趣味だった言語が仕事になってるのよ。

もちろん、周りの数人を挙げて「全員がこうだ」とは思いませんし日本人だって十人十色。
しかしだ… メキシコ人を見ていると、仕事に関しては努力や忍耐(辛抱)って概念があまり無いのかなと感じる事が多々あります。
例えば女性なんかは美に対する努力など、私の方がその熱意に反り返る。

渡墨以来、受身な生活を送って来たわけですが、最近の私はフリーランスに舵を切ったのでまた少し努力と忍耐期間に入っています。
私にとってこれは次にやりたい事の準備期間だから、「人生を楽しんでいない」と言う概念がありませんでした。

ところが、現地の友達からすると「人生を楽しんでいない」に映ってると知ったのです。
何回も上の事を説明するのですが「余計なこと考えすぎだよ」と言われる私。

私だって何十年も努力と忍耐期間をするつもりはないけど、今日「フリーランスになる」と言って明日入金があるものでもない。
だから故の種まき期間と思っているのに、どうにも理解してもらえないらしい。
やりたい事をしたり得るのに、メキシコ人は”待つ” “様子を見る” などが出来ないのではないか?と思い始めたのです。

つづく

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