勝手に止められたメキシコ版クレジットカード①
Blocked (ブロック済)の文字
大学で一人暮らしを始めて以来家計簿をつけています。
手帳はデジタルにしたりアナログにしたり流動的ですが、でも家計簿はアナログからデジタル(エクセル)になり、渡墨以来スマホアプリで管理です。
渡墨した2013年の時点で現地では生活にフィンテック(Fintech)があって、銀行アプリもありました。
デジタルデバイス好きな私はすぐダウンロードしました。
日本でも当時ネットバンキングはあったけれど、アプリはまだそう一般的ではなかったと思います。
アプリは使い始めに銀行窓口でちょっとした手続きが必要でした。
App Storeで完結しないのは少し面倒でしたが、それを終えたら後は大方のことが携帯で完結するので、パンデミックで予想外に現地に戻れない状況が続いた時に色々と助かりました。
というわけで、先日いつも通り一人でコーヒーを片手に自宅で予算委員会(帳簿)をしていた時のこと。
ふと銀行のアプリで私のクレジットカードのステータスが”Blocked”になっているのに気づきました。
「あれ、今日使えたけど?」
夜も遅かったのでそのまま寝床につきましたが、なんか胸騒ぎがする。
そして、メキシコ関連でこういう胸騒ぎっていうのは、たいてい当たる。
「使えないみたいですね」
翌日母親とランチをしたので、お会計で例のカードを出した時に言われギョッとしました。
一「すみませんが、もう一度通してもらえますか」とお願いしました。
オンラインだと1度NGだった支払い操作が再度挑戦するとできることがあるので試したのです。
結果は一緒… 昨晩の胸騒ぎ、当たった☹
カードがブロックされたときに考えられるのは2つ。
・スキミングによる不使用を検出、銀行が不正対策として一旦ブロック
・単なる銀行のミス
この胸騒ぎは後者だろうなと思いつつ帰宅後すぐに銀行のカスタマーサービスへ電話しました。
「『有効期限が切れています』とシステムが判断しました」
カスタマーサービスに電話し現状を伝えると、こう告げられました。
私は露骨にため息をつきつつ「い~や、いやいやいや、手元のカードには来年の夏までと刻印されています。友達じゃないから気軽に写メとか送れないのが悔しいですけど」
と返すも「システムがそう検出して止めました」と譲らない。
「システムが正なら、カードに有効期限なんか刻印すんな」
と喉まで出かかっていたけど、逆上すると嫌がらせしか返ってこないのでグッと我慢。
もうこうなると、まずメキシコ人は動きません。
以前も似たような事がありましたが、その時は「使用上限額をシステムが決めた」というもので結局窓口で要対応でした。
今回は「既に新しいカードが帰属の銀行に届いているので取りに行って下さい」と言われました。
「冒頭で『日本からかけてる』と伝えたように、パンデミックで復路便がかれこれ1年以上欠航のままで無理です」と返す。
すると
「それではカードを今いる国の住所に送ります。(カードの国際発送は)珍しいことではないので、安心して下さい。住所を教えてもらえますか」と言われ「はい」と答えると「まず、通りの名前をお願いします」と言われました。
「日本には通り名が無くて地域に名前がつくので、そのように伝えます」
と説明しアルファベット一文字ずつ伝えていきます。
聞き間違いをしないようにアルファベット圏の国では「AはAntonioのA、BはBebéのB、…」と住所全てのアルファベットに対して伝えないといけません。
うわ、メキシコ会社員生活から離れて3年… パッと出ない。
四苦八苦しながらなんとか伝え終え、声に出してお互いに確認、住所記載は無事通過したようです。
それから10日…
「それでは、発送後にトラッキング番号などの情報が電話かe-mailで連絡が行きます」
え、連絡方法が2つ?
あ、もう次の胸騒ぎがする。
郵便番号は伝えたし、日本国にさえ入ればなんとか着くだろう… と、わずかな期待を胸に「わかりました、ありがとうございます」と言って電話を切りました。
そんな騒動からかれこれ10日経った今、音沙汰無し。
「だいたい稼働日数日で連絡があると思います」
を丸々信じてはいなかったけれど、予想通りの展開にさすが。
日本に入って通関さえ抜ければ、1〜2日程度で届くはず。
私観ですが、メキシコはカードをばらまくように勧めてくるので作成は時間がかからないはずと読んでいました。
10日経っちゃったものね… はぁ、また電話するとしますか。
