FM(移民カード)の災難
FMカード訂正
CURP、RFCと順を追って訂正し、いよいよFMカードにあるCURP番号の訂正です。
これは身分証明としてもレベルが高いものだし、会社が委託する弁護士に相談しました。
話を聞いて「ようこそ、メキシコへ」と苦笑していました。
2014年にFM3を既に間違った番号のまま一回更新しており、これまで何もなく来たので、CURPが何かデータ上で悪さを与える気配はありませんでした。
カード上の表記訂正のレベルだと思うも、間違っているものは早いところ直したいので、弁護士に早急に動いてもらうようにしました。
早速代行を依頼した弁護士から連絡がありました。
「訂正、MXN$3,500(約2万円弱)かかるって」
は?
「だって私のミスじゃないでしょう。移民局のミスでもないけど、行政側ミスの費用を市民に払わせるのはおかしいでしょうよ」
「カードの発行はシティの移民局が大元だから、追加事務手続き費用ってところみたい」
「外国人も平等に徴収されてる『税金』ってものを知らんのか」
職場で電話で話していたのですが、向かいに座るアシスタントも「あぁメキシコ」と言う感じで、頭に手を当てて苦笑い。
「だから提案なんだけど、普通の生活してればCURP番号はFMカード上で特に何か意味がある訳でもないからさ。ちょうどあと1ヶ月強でFM2に変更するでしょ、その時に訂正事項で出すよ。事務手続き費用なら、どのみちFM2って新しいカードを作るんだから、それとこの訂正は別手続き料金とは言えない」
「なるほどね、頭良い。それで行こう。
春の一時帰国の前には完全で居たいから、30日前になったら即始めて」
電話を切った後に思わず頭を抱えた私に、アシスタントが言いました。
「ようこそ、メキシコへ(笑)」
FMカード訂正
3月中旬がFM3(滞在許可証)の期限だったので2月中旬からFM2(永住権)への切替手続きを弁護士に委託しました。
私が話すのはいつも弁護士事務所の代表ですが、作業に出向くのは若い弁護士です。
心許ないので何回もCURP番号を確認しました。
指紋採取などを経て、無事手元にFM2が届いた時にまず最初にCURP番号を確認しました。
直ってる(泣)
CURP・RFC(2回訂正)・FMカード訂正…を終えて
ほんと長かった…。
そして、手続きの先で誰一人謝った者無し(笑)
たまに考えます。
この一連のことが、もし渡墨1年目で起きていたら…私は最初の会社を退社して一度日本に戻りましたが、あの後でメキシコに戻って来たのかなぁと。
私は変わったのかなぁ…
良い方へ?悪い方へ?強くなった?弱くなった?
昔に比べて憤りの沸点が高くなった気はします。つまりすぐはキレなくはなったような。
比例してメキシコ人への期待値は低くなったけど。
でも、5年強の滞在で助けてくれる人が居る事にも感謝しています。
私は敬虔な仏教徒ではないけれど、どこかで”何事も起きる事には意味がある”と思っています。
何か困難な事が起きれば、それはよく言う試練だと。
とは言え、今回は続き過ぎだろうと思うし、神様居るなら恨みたい。
で、考えた…
今回は試練じゃないわ。
そもそも年金基金の申込みに行かなければ気づかなかったし、アシスタントが確認しなければ他の訂正項目にも気づかなかった。
本格帰国時に何かの申請で気づいたとしても間に合わなかったかもしれません。
それに、今気づいたからコネや知識で乗り切れました。
(恐らくフリーランスになってからでは難しい箇所もありました)
それに、各情報の関連性や特性や役割が学べました。
だから”これがベストなタイミングで軌道修正の機会だったのね”と考えて自己納得。