メキシコでフリーランス(4)/翻訳

翻訳屋への道: トライアル

5月の終わりに「4月からフリーランス宣言」とその後何をしているかと言ったことを綴りました。

その中の“③翻訳求人に応募”に繋がる話です。

興味のある記事をよく翻訳している会社のトライアルと呼ばれるテスト翻訳に初めて挑戦しました。
仕上げた後に一度日を置いて読み直し、手直しを加え送信ボタンを押して、二拍してPCを閉じました(笑)

そこから翻訳を生業にするプロセスをネットで調べ始めました(←順序逆)。
そして知りました、トライアルは未経験者が簡単に受かるようなヤワな門でない事を。
そんな事を知らない私は、一発目に第一希望の会社へ初トライアルで応募という無謀な事をしてしまいました。

そこからは毎日「受かる」「受からない」「受かる」「受からない」と花びらを数える心境(古い…)。
私は言語が得意でもこの分野の経験が乏しいので、こういう私が好きな雑学の翻訳を扱う会社は希少価値だったわけです。それを初トライアルの駒に使ってしまった。
自分の無謀さを自覚して、メンタルに影響が出始めました。全てがネガティブに見えるちょっとした外界断絶状態に入りました。

ちょっとした引きこもり

貯金をある程度用意していたとは言え、今は良くてもどこまで続けられるかを考えなければ行けません。
旅行でのカード払い分も終わった3月から5月まで、基本的に支出を見るためにZAIMというアプリで家計簿をきちんと付ける事にしました。外貨で設定も出来るので便利で、とても気に入っています。

家賃・光熱費は当然、1ヶ月に外食は1-2回、洋服も化粧品も買わずでMXN15,000程出費している感じでしょうか。
日本円で今のレートだと9万円前後かな。今まで固定収入があり、ZAIMは漠然と記録しておくだけで支出割合まで気にしていなかってけれど、意外に使ってるなぁ…という印象。
それでも3LKの警備員付きのアパート暮らし、自家用車もあり、全て込みでと考えると日本に暮らすよりは安いです。

とは言え、先に収入の予定がないというのは、やはり楽天的な私でも堪える。
ちょっと非社交的になり、新しい人との出会いの場は避け、仲の良い友達と家飲みや朝食やブランチ時間に出かける事で経済的に済ませていました。

こちらの友達には「そんなにお金を気にして、もっと外出して人生楽しむべきよ」と言われたけどもね。これ、ちょっと異論あるんで別途書きます、多分。

待つこと約1ヶ月強、結果が…

ご、ご、合格でした。

そして人生の運を使い果たした気がする。

システムをインストールし、書類に署名をし…なるほど、こういう風に進むのかという新しい事ばかり。
最初のお仕事の給与が口座に反映されたのを見るのは嬉しかったです。

猫の手

ホッとしていたのも束の間、Google先生によると翻訳会社というのは数社は抱えておいた方が良いとのことです。
なぜなら、新人では定期的に仕事を貰える事はまずないからだそうで。
翻訳会社は猫の手でも借りたいと一時的に忙しい時に増やす事があり、応募時のみ仕事を依頼しその後途絶えるなどよくあるそうです。

なるほど… リスク分散か。とても納得出来る考え方です。
今回の私はツキ過ぎている、猫の手か。
とりあえず、この会社のおかげで一連の流れを把握する事が出来ました。
そこで、翻訳会社のトライアルをさらに探す事にしました。

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