チョコレート愛/Fiesta Nacional de Chocolateく

チョコレート愛

先日、友達を誘って街中でのイベント”Fiesta Nacional de Chocolate(ナショナル チョコレート祭)” へ行きました。
私はチョコレートが大好きです。いや、むしろ嫌いな人なんて居るのかしら?

チロルチョコを卸業者で箱買いしていた小学生時代、その後食べ続けてもニキビが一切出来なかったので、これはチョコレートを食べるために生まれて来たんじゃないかくらいに思ってたガラスの十代。

旅先でカカオ博物館やチョコレート博物館を見つけると必ず寄り、家にもチョコは常備。
ドイツとスイスではLindtの博物館を訪問しました。スイスでは駅を降りて「どっちだ?」と地図を見て悩む現地人の友達を横目に、カカオの香りで博物館を見つけて驚かれました。
でも、ヨーロッパのチョコレートも高いお金を出せば美味しいけど、値段と質で見たら日本のスーパーで売ってるチョコが一番と思っています。

テオブロマ・カカオ

ギリシャ語で“神様の食べ物”と言うカカオの樹の学名です。
好きな映画の一つ”Chocolat(ショコラ)“、この映画の中でマヤ時代は2000年前のレシピというチリパウダーを入りのホットチョコレートが出てきます。

私にはテオブロマ・カカオの響き、そしてこのレシピがとてもエキゾチックで神秘的に写り、以来旅先でこの映画から私がイメージするチリ(唐辛子)入りチョコレートを探してしまいます。
数々試しましたが、今のところイメージとピッタリ合ったのはイタリアのPerugia(ペルージャ)のチョコレート祭で出会ったSiciliaシチリア産のチョコのみ。

当時はHPも一般的でなくFacebookも無く、ネットで探しましたが家族経営の小さなお店なようで見つかりません…その後Siciliaシチリアに行った時に人に聞いてみたけど見つからなかった(泣)。

2006年にバックパックでメキシコのChiapasチャパス州に行った時、市場でメソアメリカ時代を想像させるPozol de Cacao(ポゾル・デ・カカオ)(カカオをすり潰して氷水で割った飲み物)”を木の実の器で飲みました。

カカオの歴史と映画の雰囲気に触れたようですごく感動したのを覚えています。

だからメキシコに住み始めるにあたって、“エンゲル係数の中でもチョコ係数に気をつけなきゃ” と思ったのもつかの間、驚いたのはそんなカカオの原始的なほろ苦い味より、商業化された甘ったるいチョコがスーパーマーケットに溢れていたことでした。

実は私が住む街の特産品の一つにチョコレートがあります。
よく「帰国のお土産何にしよう?」と聞くと、一番にこのチョコレート屋の名前が出ます。
確かにスーパーマーケットのチョコレートに比べたらカカオ感が強く、北米独特の砂糖濃すぎ!が無いし、私もたまに買い込んで常備チョコにしています。
でも日本に買っていくのはテキーラやメスカルなどメキシコ独特な味付け以外のチョコレートがいい。
イチゴやオレンジも勧められるけど…日本のスーパーのチョコの方が美味しいし。
メキシコのお菓子は日本の友達に本当に不人気で、近年お土産はチンするだけの調味料やコーヒーがメインになっています。

この地元のブランドは、こちらのスーパーで買うチョコと比べると結構お値段が張るので、日常的に購入されるものではありません。
カカオの生まれた国で、それがお土産の時くらいにしか買われないレベルになってしまっているというのは切ない。
きちんと調べてはいないけれど、甘めのアメリカ系チョコレートの方が売れているのはスーパーを見ていれば分かります。

…悲しい。

ホントのカカオ味

話は戻って、このイベントでは激甘チョコに混ざって、私好みのビターチョコもたくさん売っていました。

しかし、高いんだなぁ…

同行した友達は「苦い、僕好みじゃない」と甘いチョコの味見だけして、出口で買ったチュロスに苺ジャムかけて食べてた。

原材料はこんなにあるのに、ホントの美味しさが思うほど受け入れられてない気がして、残念。

ま、会場が少し小さい気がしたけれど、続けて欲しいイベントでした。

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