遅延ピザ

ランチにピザをテイクアウト

トマトソースベースとチーズベースのピッツァ
ピッツァ: マリナーラ(上)とマルゲリータ・ビアンコ(下)

午前中に用事があったので、それを済ませた帰り道にお腹が空いたオカンが「おにぎりでも買ってくか」と。
私は「なんとなくピザな気分よ」と。
時間がかかるのではと心配していたオカンに、「具を載せて窯に入れるだけだから15-20分くらいよ」とゴリ押ししました。
寄らないといけないお店からさらに徒歩圏内にピザ屋さんがあったので、せっかくなら行きたいというモードになっていたのです。

「混んでなければ大丈夫でしょう」
とオカンに言いながら中に入ると先客は1名。
早速メニューを見てピザを頼みました。
時間は20分くらいとのことだったので、すぐ近くの別のお店を見て20分強経ったところで引き取りに伺いました。

まだ出来ていなくて「あと少しお待ちを」と。
「やばい、オカンの空腹…」と思うも5分くらいかなと待つことにしました。
注文した時に居た先客の1名の他、私たちが時間潰しをしていた間に2人組が入っていたようで、私が座って待っていると店内のこの3人へ同時にパスタが運ばれました。

ん?
店内・テイクアウト、形式は違えど注文順で言えば、”先客の1名の他→私たちのピザ→2人組”の順では?

かれこれ到着してから10分ほど経過、つまり注文から30分ほどです。
車にオカンの様子を見に行くと…聞かなくても分かるほど不機嫌。
これには私に弁解の余地なし。

さらに2人組、4人組が入店… 店内の席は満席になり、私は店の外で待つことにしました。
オーナーもこちらを気遣って様子を伺って下さるのですが、その時間を惜しんでもピザが欲しいのが本音。

さらに待つこと15分ほど… 結局出来上がったのは注文から小一時間ほど経ったころ。
つまり、店内で2番目の客だったとして、ピザを発注したら小一時間かかったと言うこと。
先客が多ければ注文はしていなかったし、受注時に告げられた時間であるべきとは思わないけど許容範囲は「予定仕上がり時刻+MAX10分」かと。

ピザ生地の上に、トマトソースがベース、その上にトマトとバジルでガーリック風味が効いたピッツァ・マリナーラ
ピッツァ・マリナーラ

結構お気に入りのお店だったのに、初めてのテイクアウトは残念なものになってしまいました。

かつて炉端屋を営み、連日手の込んだ料理で満席でもほぼ一人で切り盛りしていたオカンには「待たせる」と言うのは一番ダメなやつ。もうこのお店には一緒に来てくれないなぁ。
私たちが注文して時間を潰していた20分の間に来たお客様には、来店15分ほどでパスタが出ていたわけで。

味はオカンも満足するほどにとても美味しかったけれど… これまでのイートインの経験を思うと、心なしか雑にも見えてしまった出来映えの哀しさ。
生地のもちもちさにオカンは何度も「これは美味しい!」と。
そして「でも段取りが悪い」とこちらも何度も呟いてました。

オカンは体調を崩して自身の店を閉店した後、今では有名な某ラーメン屋さんの開店時からバイトをしていました。
その動きの良さに、緊急時になると、他の高校生や大学生のバイト生よりも先に店長からヘルプの打診がいつもあったほど機敏な人です。だから、この手のことに厳しいのです。

接客って難しい

そこで後頭部のさらに片隅に、余生でカフェなど出してみたいというビジョンがある私は考えてみた。
実は大学生の頃から世界の旅先で素敵なカフェを見つけると、叶うかは未定な将来のためにサッとイラストに残したりしてます。

調理器が悪かったのか、優先準備を間違えたのか、注文時・再来時・外で待つことになった時、お金は未払いだったし状況を伝えてくれればキャンセル・待つなりやりようもあったわけで。

ピザ生地の上に、ベースがチーズ、その上にトマトとバジルでイタリア国旗の3色を表したピッツァ・マルゲリータ・ビアンコ
ピッツァ・マルゲリータ・ビアンコ

こんな場合、考えるのは
お店の側としては「収入になる」「(断ったら)悪評が立つ」「失望させちゃいけない」とか?
お客の側としては「支出になる」「空腹が進む」「待つ時間がもったいない」など。

今回「名前を置いていきましょうか」と注文時に私が聞いた時に「大丈夫ですよ」と言われ一旦店を出たので、その後に何かあった場合は連絡が出来ません。
ウキウキで引き取りに行った時にもし「実は調理器が故障で」と言われてピザが出来ていなければ、私が確かに不快になった可能性はある。
(今回はピザが最終的に出来たので原因はそこではないと思うけど)
でも結果的に空腹で小一時間を何もなく過ごすよりは良い。

現に先日、カレー屋さんで注文した直後に店長さんに「スイッチ入れ忘れでご飯の準備が今から30分ほどになります」と平謝りと共に返金か待機かを提案されました。
久々に友達と会って積もる話があったし、他の店を暑さの中で歩いて探すのが面倒な私たちは、そのまま待つと言う判断をしました。
味はとても美味しく、いつも炊飯忘れがあるとは思えないのでまた伺うこと間違いなしです。
方やこちらのピザ屋は「いつもこうだろう」となり再訪は控えてしまいます。

備忘メモ

勝手に「今日のまとめ」
もし私がカフェを開いた時に同じような状況で予防策として出来ることは、注文時の「20分ほどで出来ます」を余裕を持って伝えるかくらいか。
厨房を遠目に見ていても、他の方のパスタが出た後に作ってた感は否めなかったから、優先順位は極力注文通りに。
あとは受注から仕上げまでの準備の仕方や動線の改善?

思ったこと;
・店内でも当日持ち帰りでも、基本の優先準備は変えない
・どんな注文でもテイクアウトは必ず名前と電話番号を聞いておく
・普段の準備から推測できる余裕を持った仕上がり時間を伝える
・サーブ直前までの準備を極力し、注文後の動きを極小に
・最初に伝えたことと大幅に異なる場合は、客に正直にその時点で伝える
・再訪の判断は、味だけでなく店内での総合的な経験がものをいう

あーぁ、カフェ開いて隠居生活したいなぁ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする