メキシコで初めての年次確定申告(1)

会計事務所探し

すでに6年目となったメキシコ生活ですが、自分で確定申告をしたことがありませんでした。
会社お抱えの会計事務所に委託業務のひとつとして対応してもらっていたからです。
昨年秋に退職したので、昨年分2017年の年次確定申告をしなければなりません。

とりあえず会計士を探す事にしました。
と言っても正式に委託するのではなく、基本は自分主体で行いたいと思っているので申告方法を少々教えて欲しいレベル。
歩合制でもなく定額給与のみ、退職後に他の収入があった訳でもないので、シンプルなはず。

この手の対応先探しはメキシコで嫌いなことの一つです。
価格の根拠を尋ねると、説明出来ない業者が少ないのです。つまり、根拠がない。
自分が作業内容をきちんと把握していれば質問や交渉も掛けられるけど、私の個人での確定申告の知識は多分50%強くらいです。

自分で確定申告をしてる人が居れば要領だけでも同行して習えないか、周りに聞いたものの自己申告している人が周りに居ません。

– 保険を自分で掛けている
– 病院でFactura(ファクトゥーラ)(電子請求書・領収書)を貰ってる
– 副業・副収入がある

だいたいこの3つが無ければ、勤め先以外にあえて別途個人申告する分がないようです。

相場が無い

面倒だなぁ…と思いながら見積を取ったところ

 A.会社つきだった会計事務所の会計士:MXN$3,000
 B.元米系大手会計事務所から独立した会計士:MXN$2,500
 C.元同僚が別の会社で付合いがあった会計士:MXN$1,200
 D.友人(企業経理)紹介の会計士:MXN$1,000
 E.友人の幼馴染の会計士:別の会計士を紹介されたので即却下

…とまぁ想定内にバラバラ。
しかも誰1人としてどれくらいの仕事量か聞いてきませんでした→”価格に根拠が無い”

外国人価格もあるでしょうけど…B以外は個人として請け負うポケットマネー収入ですよ。
勤務先の会計事務所として請け負わないので、「Factura(ファクトゥーラ)発行出来ないから、支払いは現金で」と言います。

なぜ?

脱税でしょうね。
発行出来ないのではなく、発行しない。
確定申告を頼みに行って、会計士が脱税案件として堂々と請負う… あぁ、メキシコ。

自力で?会計事務所で?

この国は国税庁(SAT)が絶大な権力を持っているので、将来何か問題がないようにと会計士を使うことにこだわっていました。
でもどの見積も予想を上回り過ぎだし、依頼すると会計士の脱税に加担になる。

– 会社勤めでは経理も見ていたので、メキシコ会計基本知識がゼロではない
– 日本でも遥か昔のフリーター時代は個人で申告をしていたので、こちらもゼロ知識ではない
– どこの国も税金が欲しいはずなので、税務署職員は優しく教えてくれるだろうという淡い期待

かくして、この3つの考えから自力で州の税務局に行き確定申告をすることに決めました。

費用は?
タダですよ、タァダッ!
それも知った上でもやはり”将来的に帰国を前にして何かあったら嫌だな”という懸念から会計士をと思ったわけです。

見方を変えれば、新しいことを必要から学べる機会であって。
やってみてダメなら、その後でまた会計士を探すなり方法を考えてみようと思うのです。

つづく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする