FIEL 有効期限切れ、私メキシコ不在①

FIELとは

簡単に言うと電子署名(Filma Electrónica)。今はe-firmaと言うらしいけど、会計士も皆慣れているFIELで呼び続けてます。
ここは税務関連のサイトではないので詳細説明は省くとして、メキシコ国税庁(SAT)関連で申告などする時に、これがないとサイトにさえ入れない。

フリーランスの私は、このFIELを使ってSATのサイトににログインをし、月次確定申請をしなければいけません。
今や1年以上復路便がキャンセルとなり日本に足止めを食らっている私が日本から申告が出来ているのは、この FIELを持っていたからで、逆に言えばこれが無かったら遠隔操作で申告は出来なかったということ。

会社員時代の2016年にRFC/CURPの登録ミスでSATに出向いた際に「今後はこれで管理が始まるから、訂正した情報と合わせて今日ついでに登録したら」みたいなことを職員に言われて、周りのメキシコ人より早く登録してました。
税申告くらいにしか使ったことないので、恐らくフリーランスではない会社員一択の日本人なら取る必要は、少なくとも当時は無かったと思います(今は知らんけど)。

月次申告前日に期限切れ

今月は少々確認したいことがあり、申告手続きがギリギリになってしまいました。
やっと全て会計士と確認が取れて「さて5月の申告をせねば」なんてPCを開けて、EXCELで支出を確認し申告内容を算出して、いざログイン!と必要事項を入れると「このFIELは無効です」的なメッセージ。

血の気が引くとはまさにこのこと。
確か4年前は指紋とったり、最後には小型カメラを見つめるよう言われて何か記録してたから、虹彩認証的なこともしたはず。
としたら、出頭手続きにて更新と違いますの?
嗚呼、詰んだ。

即ネットサーフィンで色々調べてみる。
そしてFIELを取得してから4年、今さら学んだこと…
「有効期限あんのかいっ!?」
作成日見たら… 2016年の昨日取得… つまり、有効期限は4年らしい。しかも日本時間で昨晩切れましてん。
う”あ”ぁ”っ〜〜

コロナ禍特別措置でリモート 取得対応中

慌てて会計士と電話で話す。彼女も「冗談でしょ…」と絶句。

「色々調べて、どうも今だけコロナ禍限定対応でオンラインで取れるみたい」
会計士「お、確か出来たわね、心配ならこっちでやっておこうか」
「でも途中で自分でビデオ撮って指定の一節を読む箇所があるみたい。
  4年前の手続きを思うと、そんな簡単に代行申請できるとは…」
会計士「え?そんなことないわよ。簡単だからやっておくわ」
「じゃぁ、お金払うので任せます」

懐事情は決して明るくはないけれど、現地に居ない私がやってここでこじれるのはかなり面倒になる。ここは保険代と思いお金で片付ける腹を決めました。

翌日出先にいると彼女から「あなたの言った通り、録音・録画工程があって代理申請は無理」と言うメッセージ。

嗚呼、メキシコ。
ちょこちょこ起きる、「素人の私の認識が合っている」件。

「間違えのないように、一緒に申請作業を行おう」と帰宅して電話のタイミングを調整しつつ、彼女がスタンバイしているのを待つ時間のうちに申請作業をPCで進めてみたら意外に簡単に出来ちゃった。

不安に思った彼女が「私よりデジタル系に詳しい」と同僚を電話口に用意していたけど、彼女も交えて三者通話が繋がった時には既に「出来ちゃった」と言って自己紹介した私。
まさか、お金取られないよな…。

結果は5日後

申請の控えをPDF保存、備考には「稼働日5日後を期限に連絡予定」とあるので、ここからは待つだけ。
オンライン月次確定申告はFIELが無いために結果的に間に合わないけど、会計士曰く「FIELが切れたんだから仕方ない、やれることは何もないから今はFIELを待って、更新完了できたら確定申告をしましょう」と。
期限越え申告は罰金の対象ではあるけど、咎められたらの話らしい。
「これまで遅延もないし、SATが血眼になって訴追するほど額ではないだろう」と言う見解。まぁ、メキシコらしい。
どうなることやら…

ところで、以前はランダムだったのに、今年から毎月の月次申告期限数日前に「今月も忘れずに義務を果たしましょう」みたいなメールが来る。
一連のドタバタ劇で思ったね。
それがプログラム出来るなら、FIEL有効期限アラートメールみたいの送ってくれよ。

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